10月1日からの8連休中、中国国内では合わせて延べ6億3700万人が旅行に出かけ、前年同期比で79.0%回復し、昨年同期と比べて8割近くとなった。また、国内観光収入は4665億6000万元(1元は約15.8円)に達し、7割近くまで回復した。飲食・レジャー業界も急速な回復を見せた。そしてさらに喜ばしいことに、今回の連休から現在まで新型コロナウイルス感染症と関連する緊急事態が発生せず、国内感染症例も見られていない。中央テレビニュースが伝えた。
新型コロナ対策を試す「総合テスト」となった大型連休
今回の大型連休は、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制、特に企業活動・操業や通常の生活の再開に対する「総合テスト」となった。では、今回の「総合テスト」の得点はどのようなものだっただろうか?
この点について、中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏は、「連休前に我々はひとまず、国内では、人々が接触する環境にウイルスはほぼ存在せず、無症状感染者に遭遇する確率も極めて低く、新型コロナ感染症が発生する可能性は非常に小さいと判断していた。しかも各地では常態化予防・抑制の措置を講じており、連休を無事過ごせるよう準備を整えていた。私は毎日新型コロナ感染症の報告に注目していたが、今回の『総合テスト』をパスしたとほぼ判定できるだろう。もちろん、新型コロナ感染症には潜伏期があるため、最終的な判定にはさらに10日ほど観察することが必要だ」と述べた。
冷凍製品・コールドチェーン製品の感染予防・抑制が、今後の新型コロナ感染症予防にとって非常に重要
呉氏はさらに、「北京の新発地卸売市場で新型コロナ感染症が発生して以来、我々は冷凍製品が新型コロナ感染症を引き起こす可能性があることを認識した。この発見が社会に向けて公表された後、海鮮製品産業や冷凍食品産業の防疫がさらに注目されるようになった。現在では、すでに全国範囲で常態化予防・抑制措置メカニズムの実施が強化され、特に製品の取扱環境や従事者に対する定期検査を行って、新型コロナ感染症を迅速に発見し、初期段階で抑制できるようになっている」と強調した。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年10月10日