27日の東京外国為替市場で円相場は3日続伸した。17時時点では1ドル=119円01~04銭近辺と、前日の17時時点と比べて19銭の円高・ドル安水準で推移している。
朝方から円買い・ドル売りが優勢だった。米景気の先行きに慎重な見方が広がり、円買い・ドル売りが進んだ前日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。
東京市場の時間帯で、円は伸び悩んだ。大型連休を控え、10時前の中値決済にかけて国内輸入企業などの円売り・ドル買い注文が多かったとの観測があり、上値が重くなった。10時すぎに一時119円20銭近辺と、前日17時時点と同水準を付ける場面もあった。
その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合など重要な経済イベントを間近に控え、積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。
9~17時での円の高値は118円97銭、値幅(高値と安値の差)は23銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。17時時点では1ユーロ=129円52~56銭近辺と同11銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでのユーロ高が、円の対ユーロ相場にも波及した。
ユーロは対ドルで反発した。17時時点では1ユーロ=1.0881~85ドル近辺と前日の17時時点と比べ0.0026ドルのユーロ高・ドル安水準で推移した。米国の早期利上げ観測が従来よりやや後退している半面、欧州ではギリシャの債務問題を巡る警戒感が和らいだとの観測から、ユーロ買い・ドル売りが膨らんだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕