2020年は5Gの商用化元年となり、携帯電話市場も5G時代に全面的に突入した。5Gの消費者は一体どんな人たちだろうか。クエストモバイルが29日に発表した「2020年5G携帯電話端末市場インサイト報告」によると、5Gスマートフォンのユーザーの7割近くが男性で、30歳以下が半数近くを占めたという。これはつまり、90後(1990年代生まれ)が5Gスマホを最もよく利用しているということだ。
同報告によれば、大手メーカーが相次いで5G新機種を発表し、中国では5Gスマホ出荷量の割合が上昇を続け、20年1月の26.3%から11月の68.1%になり、この11ヶ月間で出荷量は累計1億4400万台に達した。
これと同時に、5G端末新機種のアクティブ数は19年11月の284万3千台から20年11月の2226万1千台に増加した。アクティブ数とは実際に使用されている台数を指し、つまり、5Gスマホユーザーがすでに2226万1千人に達して、1年間で683.2%増加したことになる。
2226万1千台の実際に使用されている5Gスマホの内訳をみると、ブランドではアップル、OPPO、華為(ファーウェイ)が3強となり、機種ではアップルの「iPhone12(アイフォーン12)」が18%を占め、OPPOの「Reno4 SE」が10.1%、ファーウェイの「Mate 40 Pro」が7.2%を占めた。小米、紅米、vivoなどは中・低価格機種に引き続き力を入れている。
ユーザー像をみると、20年11月末現在、5Gユーザーの7割近くが男性で、しかも30歳以下が約半数を占めた。
ここからわかるのは、コンピューター時代に生まれ育った90後が、新興デジタル製品のアーリーアダプター(初期採用者)であることだ。
興味深いデータがある。3千元(約4万7700円)を切る機種は若い女性が主要ターゲットで、こうした製品のPRにスターを起用するのが引き続き主なマーケティング手法になる。一方、3千元以上の機種では5Gを利用した新たな使用体験をめぐるマーケティング競争が展開される。ここから、携帯電話の購入は、見た目重視の消費行動でもあるようだ。
5Gスマホで新しい体験をするためなら出費は惜しまない以上、こうしたユーザーはモバイルインターネットのヘビーユーザーでもある。同報告によれば、非5Gユーザーに比べ、5Gユーザーの1日あたり平均スマホ使用時間は7.3時間と長い。こうした要因が現在の5Gの応用環境に大きな影響を与えており、動画、ゲーム、オフィスなどが応用の進む分野であると同時に、スマートホーム、スマートウエアラブルデバイスなどは5Gユーザーへの浸透率が非5Gユーザーをはるかに上回る。
スマホは人々が5Gを体験し体感する最初の媒体であり、同報告は、「技術が絶えず成熟し全面的に応用されるようになると、5Gはこれから人々により多くの、より深い変化をもたらすだろう」と予測した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年1月5日