淘宝(タオバオ)は21日、2020年に人気を集めた商品を発表し、マスク、ヘルメット、(武漢の軽食)熱乾麺などがトップ10入りした。今年のインターネットプラットフォームの人気商品の初の総まとめであり、ネットユーザーからの反響が大きく、「暮らしの匂いがする」といった感想が上がっている。中国新聞網が伝えた。
若さが今回のランキングで最も目立つ特徴だった。日用品のほか、女子高生(JK)の制服、ウルトラマン、スポーツウェア、盲盒(ブラインドボックス)などが並んだ。90後(1990年代生まれ)、00後(2000年代生まれ)がトレンドの文化を消費するブームを駆動し、流行と消費の新勢力が手を結んで、中国EC界の新たなトレンドを牽引した。
今年はマスクが消費者の記憶に最も残る商品になった。新型コロナウイルス感染症が発生した当初はなかなか出回らなかったが、それから11月11日までの間に、中国は累計1790億枚のマスクを世界に輸出した。1枚のマスクが、全国民の感染症対策の証人となり、世界の感染症対策の証人となり、そうして最大の安全感を与えることに成功した。
5Gスマートフォンの売れ行きの好調さから、消費者が新しい通信変革の波に積極的に乗ろうとしていることがわかる。現在、中国には5G基地局が71万8千ヶ所あり、世界最大の5Gネットワークが建設され、科学技術消費が住民消費の新たな主戦場になりつつある。
ハンドミキサーは最も小さな家電だ。今年上半期、感染症対策と自宅隔離の要求により、「おうち経済」に火がつき、小型家電が爆発的な成長を迎えた。不確実性が突きつけられたそのとき、人々は愛情を抱きしめ、キッチンを大切にし、暮らしの中に彩りを添えようと努力した。
熱々の熱乾麺は、まさに今年の食べ物だ。武漢が封鎖された70数日間、蘭州拉麺、片児川、炸醤麺、陽春麺などの名物麺料理が一緒になって、熱乾麺にエールを送るアニメ動画を何回も目にした。熱乾麺を買うことは、「がんばれ武漢」の声を出さないエールであり、おいしさも味わえる「いつも一緒だよ」のメッセージにもなった。
注目されるのは、今年の10大商品に初めてサービス消費の「消費者の自宅を訪問してペットの猫に餌をやる」が入ったことだ。都市の中での感染症対策やポストコロナのペット経済が爆発的に成長し、これに社会の流動性が高まり、何種類もの力が集結したことにより、飼い主の代わりに餌をやったり世話をしたりするサービスが促進された。
「2020年が始まったばかりの頃、これほど大変な年になるとは全く想像できなかったし、中国がこんなに早く谷底から抜け出せると考える人もいなかった」という声が聞こえる。例年に比べ、今年の淘宝の10大商品は特別だ。家と国を結びつけ、笑顔と涙をつなげ、14億人の中国人の暮らしの匂いを伝え、2020年の中国人のすごさを見せつけたといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月23日