現在、中国では5Gが加速的に発展し、基地局の建設ペースも予想を上回り、端末接続台数は累計で7月末に8800万台に達した。ユーザーも年内に1億人を突破する見込みだ。中央テレビニュースが伝えた。
2019年10月31日に5G商用化がスタートして以来、5Gと私たちの暮らしとの関わりがますます密接になっている。
5Gが少しずつ暮らしを変えていく
新型コロナウイルス感染症の流行期間中、上海市が急ピッチで建設した発熱病棟では、5G遠隔診療、5Gによる消毒作業、5Gでの輸送・診察ロボット、5Gスマート遠隔モニタリングなど、5Gはさまざまな場面で応用され、市民の生命と安全を守った。
浙江省寧波(ニンポー)の企業は5G+による人とロボットの連動システム、5Gによる3Dスキャンなど12のプラットフォームの5G+スマート工場ソリューションを通じ、これまではさまざまな現場に分散していた10の生産工程を、1つの圧力鋳造ユニットアイランドに集めた。場所を節約でき、労働力も節約でき、さらに生産周期を短縮することもできる。稼働開始以来、同社は4500万元(約6億8821万円)のコストカットを実現した。
5Gドローンによる田んぼの巡視では、これまで1日10ムー(約67アール)だったパトロール可能面積が、屋内にいながら1時間あたり40ムー(約267アール)以上に増加した。
5Gがさらに私たちにどのような変化をもたらすか
生産性を向上させるため、多くの工場がスマート改造を進めている。その過程で、工場は数百個さらには十万個単位にも及ぶセンサーを設置することが必要になる。従来の有線方式ではこれほどの数を設置するのは困難だったが、5Gが解決に向けたルートになる。
これと同時に、5Gと視覚認識技術を結び付けて、生産ラインで正確な監督・コントロールを行い、問題が発見されればただちに調整を行い、製造ラインの良品率を高めることができる。
医療分野では、5Gネットワークを通じてリアルタイムの4K/8K超高精細動画を伝送し、遠くにいる医師がまるで目の前にいるように患者の皮膚のキメ、傷口の程度などを詳しく検査できるようになり、異なる病院の医師が共同で患者に対し遠隔で共同回診をしたり、手術の現場でリアルタイムの指導を行い、専門家としてのアドバイスを行ったりすることもできる。こうすれば患者が診察のためにあちこち移動する苦痛が解消される。
5Gと一連の新技術との結びつきは未来のデジタル経済発展と経済の質の高い発展を駆動する力になる。たとえば5Gによる工場のスマート化や、5Gと視覚認識技術、ドローン、車のインターネット(IoV)などとの結合などが考えられ、IoE(インターネットで全てのものをつなぐこと)の時代はもうそこまで来ている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月24日