29日午前11時半ごろ、東北新幹線新白河―福島駅間で停電が発生し、東北新幹線と秋田新幹線、山形新幹線の全線で一時運転を見合わせた。午後4時ごろに運転を再開したが計34本が運休、最大で約4時間半の遅れが生じ、ゴールデンウイーク(GW)で東北地方に向かう帰省客ら約3万人に影響が出た。
JR東日本によると、停電は福島県郡山市の郡山駅構内で架線が切れたため。同社が原因を調べている。
停電の影響で、郡山駅から東京寄りに約500メートル付近で上りの「やまびこ・つばさ136号」が停車。パンタグラフが損傷しており、JR東は架線切断との関連を調べている。約550人の乗客は線路上を歩くなどして郡山駅まで移動した。
29日はGW初日という人も多く、東京駅のホームや改札は運転再開を待つ人たちであふれた。
東北新幹線が停電で4時間半運転見合わせ。JR郡山駅構内で復旧を待つ乗客ら(29日)=共同
山形県に帰省する東京都西東京市の主婦、長嶺真由美さん(32)は長男(4)、長女(1)と一緒にホームに座り込んで運転再開を待った。「実家でゆっくりするつもりだったのにがっかり。早く再開してほしい」と疲れた様子。
都内の主婦、平田千春さん(42)は小2の長女(7)と2人で青森県に帰省しようと東京駅に。「地元は桜が見ごろの季節で楽しみにしている。運転見合わせは運が悪かったと思うしかない」と肩を落とした。