【シドニー=高橋香織】ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は30日、政策金利を年3.5%で据え置くと発表した。市場予想通り。ウィーラー総裁は声明で「需要が減退し、賃金や物価が目標値を下回る場合は利下げが適切となろう」と述べ、金融緩和姿勢を明確にした。従来は経済指標次第で引き締め、緩和のどちらもあり得るとの中立姿勢を示していた。
ハト派的なコメントを受け、市場ではNZドルが売られた。ウィーラー氏はNZドル相場が「依然、持続不能で正当化できないほど高い」と指摘した。NZ経済は主要輸出品である乳製品の価格低迷などで成長減速が見込まれている。