参院厚労委で自らの問責決議案が提出され、席を立つ加藤勝信厚労相(左から2人目)=2018年6月26日午後5時8分、岩下毅撮影
国民民主党や立憲民主党など野党は26日、加藤勝信厚生労働相に対する問責決議案を提出した。働き方改革関連法案について与党が同日の参院厚労委員会で採決に踏み切る姿勢を示したことに反発。法案審議よりも優先される問責決議案を提出することで対抗した。
加藤氏に対する問責決議案が提出されたことで、26日の参院厚労委は採決は行われず、散会になった。
与党は問責決議案を27日の参院本会議で否決する考えとみられる。28日に参院厚労委を開き、法案を可決したうえで、29日の参院本会議で可決、成立を目指す構えだ。
野党側は問責決議案の理由として、働き方改革関連法案で過労死が増える可能性があることを指摘したにもかかわらず、加藤氏は「不適切、不誠実な対応を続けた」とした。