関西電力が30日発表した2015年3月期の連結決算は、最終損益が1483億円の赤字(前の期は974億円の赤字)だった。最終赤字は4期連続。年間で初めて原子力発電所の稼働がゼロとなり、代替の火力発電所で使う燃料購入費は過去最高の1兆1865億円となった。外部から購入した電力の費用も5711億円と過去最高になり、収益を圧迫した。
売上高は前の期比2%増の3兆4060億円だった。販売電力量は減ったが、一昨年5月の電気料金の引き上げが通年で寄与し、燃料費調整制度も売上高を押し上げた。経常損益は1130億円の赤字(前の期は1113億円の赤字)で、4期連続の赤字となった。
16年3月期の連結業績見通しは、原発の再稼働時期が見通せず、電気料金再値上げの審査も続いているため「未定」とした。