日本年金機構は1日までに、横浜中年金事務所(横浜市)や藤沢年金事務所(神奈川県藤沢市)などに勤務していた男性職員が、約6年半にわたって、年金支給に関する事務処理計227件を放置、少なくとも66人分の計約3900万円が支給されていなかったと発表した。
機構は既に顧客に説明し謝罪した。不支給分は順次支払う。放置された事務の対応は続いており、不支給額と人数はさらに増える可能性がある。
機構によると、職員は2008年2月~14年9月、業務時間内に処理できなかった受給開始に必要な申請書や、振込口座の変更届などを放置し、自宅に持ち帰るなどしていた。職員は書類を自宅で保管していた。今年1月、顧客から年金の支払額に関する問い合わせがあり、内部調査で判明した。
機構は「事実関係を確認の上、関係者を厳正に処分する」としている。〔共同〕