【ハバナ=共同】日本の外相として初めてキューバを訪れた岸田文雄外相は1日(日本時間2日)、日本人移民らを祭った日系人慰霊堂に献花した。キューバの有力産業である観光を通じた経済分野での連携強化に向け、世界遺産も視察した。
慰霊堂で岸田氏は、出迎えた日系人連絡会役員に「苦労された先人に敬意を表します」と述べ、苦難の歴史を歩んだ先人に手を合わせた。キューバには20世紀初めから日本人が移民し、第2次大戦中に日系人が収容されるなどした。
岸田氏は欧州などから観光客を集める世界遺産「ハバナ歴史地区」や、1614年にキューバを訪れた支倉常長の像も見学した。