【ニューヨーク=共同】広島、長崎の両市長と被爆者は1日、第2次世界大戦中に米国が原爆開発を推進したマンハッタン計画関連地の国立歴史公園化について、核の非人道性を伝える内容にするよう関連NPO団体にニューヨークで要請した。
米政府に協力して公園化を進める「アトミックヘリテージ財団」のシンシア・ケリー理事長は、「原爆を賛美する意図はない。多面的な見方を取り入れ、訪れる人がそれぞれ解釈できるものにしたい」と答えた。
国立公園指定を受けるのは、南部テネシー州オークリッジなど3地域にある関係施設周辺で、米議会が昨年末、公園化を定めた法案を可決。広島、長崎両市や被爆者団体は米政府に「原爆投下の正当化につながるのではないか」と、文書で繰り返し懸念を伝えていた。