大型連休中の3日、福岡市で毎年恒例の「博多どんたく港まつり」が始まった。思い思いの衣装を身にまとった「どんたく隊」が、しゃもじで音頭をとったり踊りを披露したりしながら市内中心部をパレード。時折雨が降るあいにくの空模様だったが、沿道などには見物客90万人(主催者発表)が詰めかけて拍手や歓声を送り、街は熱気に包まれた。
午後1時すぎ、祭りの起源とされる「博多松囃子(まつばやし)」を先頭に、約130のどんたく隊が同市博多区の呉服町交差点付近を出発。同市中央区の市役所前までの約1.2キロを練り歩いた。
今年は2019年ラグビーワールドカップ日本大会の開催地に福岡市が選ばれたことを祝うどんたく隊も参加。県内のラグビーチームの選手らの姿が見えると、見物客は大きな拍手で応えた。
ここ数年は毎年見に来ているという福岡県福津市の無職の男性(79)は「タイや鹿児島市など国内外から参加するどんたく隊もあって楽しい。テレビで見るよりも迫力があっていいね」と笑顔で話した。祭りは4日までで、計200万人の人出が予想されている。