【上海=小高航】英金融大手HSBCが4日発表した中国の4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値は48.9となり、速報値(49.2)を0.3ポイント下方修正した。3月確報値(49.6)を大幅に割り込み、2014年4月以来1年ぶりの低水準となった。
国内の需要低迷を背景に、新規受注が振るわなかった。製造業の雇用も減少が続いており、デフレ圧力が増しているとした。中国のPMIは金融緩和策が指数を押し上げた今年2月を除くと、昨年12月以降、好不況の判断の境目となる50を下回っている。
HSBCと共同で調査した英マークイットのアナベル・フィデス・エコノミストは「今年1~3月期の国内総生産(GDP)成長率7%を維持するには、追加の金融緩和策が必要かもしれない」とコメントした。