中国気象局によると、中国の観測所ネットワークの建設は第13次五カ年計画期間(2016−20年)に歴史的な進歩を成し遂げた。全国の気象観測能力が安定的に向上し、総合気象観測システムが世界の先端水準に達し、スマートグリッド予報を基礎とする全国気象予報業務構造の構築がほぼ完了した。気象警報情報の人口カバー率が87.3%にのぼり、小康社会の全面的な実現に力強い気象のサポートを提供した。経済日報が伝えた。
5年間にわたり、中国全土の1185の貧困郷鎮が自動気象観測所のフルカバーを実現した。過ぎ去ったばかりの先月には中国の4万近くの郷鎮が自動気象観測所のフルカバーを実現し、自動気象観測所数が計6万8762カ所にのぼった。全国新規ネットワーク構築で運営する次世代気象レーダーは36台で、正式に業務運営を開始した次世代気象レーダーは計216台。地上気象観測の全面的な自動化を実現し、観測頻度が4−8倍に上がった。観測データの伝送にかかる時間が分単位から秒単位に改善され、データ伝送の頻度と効率が大幅に向上した。
第13次五カ年計画期間中、風雲4号A星、風雲3号D星、風雲2号H星が相次いで風雲気象衛星「ファミリー」に加わった。「複数の衛星が軌道上にあり、ネットワークで観測し、統一的に運営を計画し、相互に予備用となり、適時密度を高める」という気象衛星観測の「天網」を形成した。7基の風雲気象衛星が軌道上で安定的に運行し、世界115の国・地域、数十万のユーザーに衛星資料や製品を提供した。
5年間にわたり、気象予報の精度が安定的に向上した。第12次五カ年計画期間(2011−15年)と比べると、一般気象要素の短期予報の精度が平均で2.28%向上し、災害をもたらす気象に対する警報の精度が3.5%向上した。今年10月までに、豪雨警報の精度が89%にのぼり、活発な対流活動の警報発令が38分早くなった。台風経路予報の24時間内の誤差が65キロメートルに縮小され、世界の先頭集団入りを果たした。PM2.5、オゾン汚染の気象条件予報の時間的有効性が15日に向上した。ラニーニャ現象、エルニーニョ現象などの気候事件の予測能力が世界トップ水準に近づいた。気象予報が「一帯一路」(the Belt and Road)沿線243都市をカバーした。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月7日