総務省が「こどもの日」に合わせて4日発表した4月1日現在の15歳未満の子供の推計人口は、前年より16万人少ない1617万人だった。1982年から34年連続の減少で、比較可能な50年以降の統計で過去最少を更新した。総人口に占める子供の割合も0.1ポイント低下の12.7%で、41年連続で低下した。
子供が増えたのは東京都だけで、46道府県は前年を下回るか横ばいだった。政府は少子化対策に取り組むが、子供の減少に歯止めがかからない。
男女別では男子が828万人、女子が788万人だった。3歳ごとに年齢を区切って集計すると「12~14歳」が347万人で最も多く、年齢層が下がるほど少なくなり、「0~2歳」は309万人だった。
都道府県別(昨年10月1日時点)にみると、子供の数が前年より増えたのは東京だけだった。福岡と沖縄は横ばい、44道府県は減った。
人口に占める割合は沖縄(17.5%)が最も高く、滋賀(14.6%)、佐賀(14.2%)が続いた。最も低いのは秋田(10.8%)だった。