神奈川県や箱根町、気象庁などでつくる「箱根火山防災協議会」は14日、小田原市で会合を開き、箱根山・大涌谷の噴火警戒レベルが現在の2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられた場合、避難指示区域を拡大するなどの対応策を確認した。
記者会見した箱根町の防災担当者によると、県の地域防災計画などに基づき、避難指示区域は現在の半径約300メートルから1キロに広げ、住宅や宿泊施設、別荘計25棟に避難を呼び掛ける。県道も新たに4キロの区間で通行止めにする。レベル引き上げは携帯電話のエリアメールや広報車両で広く知らせる計画という。
気象庁によると、箱根山では14日も午後3時までに67回の火山性地震があった。
14日は大涌谷の避難指示区域に温泉供給会社の従業員らが6日ぶりに立ち入り、温泉の湯を作る設備の送湯管などの硫黄成分を除去した。〔共同〕