日銀が15日発表した4月の国内企業物価指数(2010年=100)は103.6で、前年同月比2.1%下落した。一部公共料金などに残る消費税率引き上げの影響を除くと2.2%下落となり、6カ月連続で前年同月を下回った。下げ幅は3月(2.1%下落)から拡大した。
前月比では0.1%上昇した。前月比の上昇要因を品目別に見ると、電気料金の値上げを背景に「電力料金・都市ガス・水道」が小幅上昇。建設資材の需要増で「金属製品」も小幅上昇した。
4月は原油価格が急上昇したが、物価への波及には時差があり、4月の企業物価への影響はほとんど見られなかった。メーカーによる値上げが相次いでいる食料品を含む「食料品・飲料・たばこ・飼料」は横ばいだった。
企業物価指数は企業同士で売買するモノの価格動向を示す。公表している814品目のうち、消費税の影響を除くベースで前年同月比で上昇したのは330品目、下落は356品目となり、4カ月連続で上昇品目が下落品目を上回った。下落品目と上昇品目の差は26品目で、3月の43品目から縮小した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕