噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)となっている箱根山(神奈川県箱根町)は16日も、午後3時までに102回の火山性地震を観測するなど活発な活動が継続した。大涌谷で蒸気が勢いよく噴出する状態や、山体の膨張を示す地殻変動の観測も続いた。
気象庁は、大涌谷周辺での小規模な水蒸気噴火の恐れがあるとして、警戒を呼びかけた。地下のマグマや熱水の移動を示す火山性微動や低周波地震の観測はない。
気象庁によると、15日の火山性地震は、箱根町で体に感じる震度1を記録した5回も含め471回だった。1日あたりの観測データでは、10日の270回が最多だったが、大幅に上回った。〔共同〕