九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の配管からの蒸気漏れを受け、同県は13日、専門家に安全対策を聴く会合を開いた。配管の腐食対策を求める声が上がった。九電は再稼働を予定する4号機についても、同種の配管を取り換える方針を表明した。
玄海原発、配管の穴は雨水が原因 同種配管すべて交換へ
佐賀市内で開かれた会合には、九電の担当者も参加。原因を、雨水の浸入で配管がさびて穴があいたと説明し、配管を覆う外装板の取り換え計画をつくることなど対策を示した。
同県が3号機の再稼働前に設けた原子力安全専門部会の委員7人中6人が出席。佐賀大大学院の井嶋克志教授(地震工学)が「配管に塗装するなどしてさびを防ぐべきだ」と指摘。欠席した岡山大大学院の竹中博士教授(地震学)は文書で「雨水の浸入を防ぐ対策を取ったのか」と問いただした。九電側は「外装板に継ぎ目がある以上、(雨水が)入る可能性があり、完全に防ぐのは困難。パトロールを強化し、計画に基づいて点検する」と応じた。