18日午前の債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債利回りが一段と低下(価格は上昇)した。一時は前週末比0.010%低い0.380%と、5月1日以来ほぼ半月ぶりの低水準を付けた。前週末の欧米債券相場が上昇し、海外の債券市場がひとまず落ち着いたとの見方から日本国債にも買い安心感が広がっている。
半面、日銀が10時10分に通知するとみられている国債買い入れオペ(公開市場操作)の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、長期金利の低下余地を探ろうとする買いは目立っていない。先物中心限月の6月物は寄り付き直後に前週末比18銭高の147円45銭まで買われる場面があったが、買い一巡後はやや伸び悩んでいる。〔日経QUICKニュース(NQN)〕