19日午前の東京外国為替市場で、円相場は続落して始まり、下げ幅をやや縮小した。10時時点では1ドル=119円88~90銭近辺と前日17時時点に比べ13銭の円安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場で米長期金利の上昇による日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった流れを引き継いで始まった後、持ち高調整の円買い・ドル売りが散発的に見られる。目新しい材料に乏しく、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。
10時前の中値決済については「ややドル不足」(国内銀行)との観測が出ていた。輸入企業の円売り・ドル買いが見られたが、相場に影響を与えるほどの規模ではなかったようだ。
円は対ユーロで反発して始まり、上げ幅をやや拡大した。10時時点では1ユーロ=135円61~64銭近辺と同79銭の円高・ユーロ安水準で推移している。持ち高調整を目的とした円買い・ユーロ売りが入っている。
ユーロは対ドルで反落して始まった後、もみ合っている。10時時点では1ユーロ=1.1311~14ドル近辺と同0.0079ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場で米長期金利が上昇したことで、欧米金利差の拡大を意識したユーロ売り・ドル買いが出ている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕