甘利明経済財政・再生相は19日の閣議後記者会見で、米グアムで開催中の環太平洋経済連携協定(TPP)参加12カ国の首席交渉官会合に続く閣僚会合の開催について「極めて厳しい状況になりつつある」との認識を示した。「各国とも最終カードは最終決着の会議で切る姿勢」のようだと説明。次回の閣僚会合を最終的な大筋合意の場にすることが重要との認識を示した。
TPP交渉の妥結に欠かせない米貿易促進権限(TPA)法案を巡り、週内の上院通過に向けた動きが米議会内で出ていることには「迅速な処理ができることを期待している」と話した。閣僚会合の開催はTPA法案の成立が「十分条件」とした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕