宇都宮市に住む20代の女性が4月から行方不明になり、知人の男女が栃木県警の聴取に「県内に埋めた」という趣旨の話をしていることが、捜査関係者への取材で分かった。県警は供述に基づき22日、同県真岡市の住宅近くを捜索し、土中から1人の遺体を発見した。不明の女性とみて身元の確認を急ぐとともに、死因などを調べる。
女性が行方不明になった後、女性の金融機関の口座から現金が引き出されていた。防犯カメラに記録された映像などから男女が浮上。県警は2人が現金引き出しに関わっていた可能性があるとみて聴取を重ねていた。
この男女と女性の間には金銭をめぐるトラブルがあったとみられる。女性が使用していた車は宇都宮市内で見つかった。自宅には荒らされた形跡はないという。
女性が4月上旬に行方が分からなくなったとして、別の知人が宇都宮中央署に届けた。
捜索現場は鬼怒川の河川敷に近い、住宅や田畑が点在する一帯。県警の捜査員がブルーシートで囲まれた付近を出入りし、ヘリコプターが上空を旋回して物々しい雰囲気に包まれた。〔共同〕