日本航空宇宙工業会(釜和明会長=IHI会長)が25日公表した2014年度の航空機生産額(速報値)は、前年度比17.1%増の1兆6613億円と2年連続で過去最高額を更新した。米ボーイングの最新鋭機「787」の胴体や主翼の生産が伸びたほか、エアバス機・ボーイング機向けのエンジン関連も好調だった。
民間向けは22.5%増の1兆1855億円、防衛省向けは5.5%増の4758億円。15年度以降は「国産哨戒機の一括受注や、(日本の次期主力戦闘機)F35の量産に伴い(部品や組み立てで)安定的な生産が見込める」(同工業会)という。民間でもボーイングが787を現在の月産10機から14機に引き上げる計画を示しており、三菱重工業や川崎重工業などの生産は伸びる余地が大きい。