28日午後5時ごろ、大阪府門真市幸福町の耳鼻咽喉科「栗山診療所」で「受付の女性が刺された」と110番があった。同診療所の事務員の女性(58)=門真市=が顔や首などを刃物で切りつけられ、大けがを負ったが、搬送時には意識はあったという。大阪府警門真署は逃走した同市に住む無職の男(45)を殺人未遂容疑で逮捕した。
同署によると、男は診療所のトイレに入り、いったん屋外に出た後、受付に向かって歩きながら刃渡り約30センチの包丁をかばんから取り出した。受付カウンターにいた女性が「包丁、包丁」と叫んだが、カウンター内に無理やり入り込み、女性に切りつけた。
騒ぎに気づいた男性医師が「何をしている」と声をかけると、今度は医師に向かって包丁を振り上げ、屋外に出て追いかけ回した後に逃走した。
男は診療所の患者だったとみられる。逃走後、一時自宅に閉じこもっていたが、午後10時50分ごろ、捜査員が踏み込んで取り押さえた。
現場は京阪本線古川橋駅から北西に約300メートルの商店街の一角。