日本生命保険は28日、かつて強豪として知られた実業団の女子バレーボール部の拠点があった大阪府貝塚市の土地をユニチカから取得すると発表した。野球と女子卓球の実業団チームの拠点を大阪府吹田市から移す。グラウンドや体育館、寮などを整備して2016年度から利用する。

取得するのはユニチカ貝塚事業所の約４万６千平方メートルの土地や建物。取得額は公表していない。

ユニチカ女子バレー部は1959年から66年まで海外遠征も含めて258連勝を達成。64年の東京五輪では「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーの日本代表に多数の選手を輩出、金メダル獲得に貢献した。00年にバレー部が活動を停止してからは社員研修用の施設としていた。

日生の吹田市の拠点は設備の老朽化が進んでおり、移転先を探していた。土地や施設は10月にも売却され住宅用地になる見込み。

日生野球部は都市対抗野球大会でも最多の56回出場を誇る名門だ。阪神タイガースの福留孝介選手や、読売巨人軍の小林誠司捕手などを輩出している。