【ロンドン=共同】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、英国放送協会(BBC)は7日、ワーナー元副会長=米司法当局が起訴=に渡ったとされる賄賂1千万ドル(約12億円)が個人的なローン返済やクレジットカードの支払いなどに充てられていたと報じた。賄賂の使途が分かる資料を入手したとしている。
資料によると、1千万ドルは2008年1~3月にFIFAからワーナー氏の管理口座に送金。このうち486万ドルが09年3月までに何度かに分けて、同氏の出身国トリニダード・トバゴの会社に振り込まれた。同氏に還流したとみられる。
さらに、160万ドル近くがワーナー氏の個人ローンとカードの決済に充てられた。ほかに36万ドルが関係者らによって引き出されていたという。