三菱航空機(愛知県豊山町)は8日、開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」の地上走行試験を愛知県営名古屋空港(同町)で始めた。今年9~10月に予定する初飛行試験に向けた確認作業の一環。
午前9時ごろから空港の誘導路を時速5~9キロメートルで走り、エンジンやブレーキ、操縦性能などを調べた。今後は段階的に走行速度を速め、初飛行直前には同200キロメートルの高速度での試験を実施する。
同社は走行試験の動画を作成中で、今月中旬からパリで開かれる国際航空ショーで放映し、MRJを売り込む計画だ。
愛知県の大村秀章知事は8日の記者会見で、MRJの試験走行について「一歩一歩着実に前進していると思う。大いに期待したい」と語った。その上で「日本初のジェット旅客機を何とか成功させなければならないし、愛知県も引き続きサポートしたい」と述べた。