ゲームソフト制作会社インデックス(東京・世田谷、破産手続き中)の決算を粉飾したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われた元会長、落合正美被告(55)と妻で元社長、善美被告(49)は8日、東京地裁(園原敏彦裁判長)の初公判でいずれも無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で「2001年8月期以降、業績予想を達成したように装うため粉飾決算を続けてきた」と指摘。それぞれの弁護側は「ヒットが見込まれるゲームの発売を予定しており、粉飾の動機はない。部下に指示も了承もしていない」と訴えた。
起訴状では、2人は12年8月期決算で、経常利益が約8600万円、法人税など調整前の当期純損失が約6億円だったのに、架空売り上げの計上などで経常利益を約9億円、当期純利益を約2億円とする虚偽の有価証券報告書を提出した、としている。
インデックスは携帯電話向けのゲームやアニメの制作、販売を手掛け、iモード向け恋愛占いゲーム「恋愛の神様」などのヒットで注目された。事業は同名の別会社に譲渡されている。〔共同〕