神戸市の民間病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC)」で生体肝移植手術を受けた患者9人のうち5人が術後1カ月以内に死亡した問題で、神戸市は8日、医療法に基づきセンターを立ち入り検査した。
検査は保健所職員や外部の専門家ら約10人で実施。午前10時前、職員らが次々とセンターに入った。診療記録やスタッフの出勤簿などを調べ、不備があれば行政指導をする。田中紘一理事長や院長からも事情を聴く。
市は4月、田中理事長らから聞き取りし「問題なし」と結論付けていたが、日本肝移植研究会の調査報告書で問題点が指摘されたため立ち入りを決めた。
センターは今月、延期していた兵庫県西宮市の男性患者に対する9例目の生体肝移植手術を実施したが、5日未明に死亡した。〔共同〕