診療データの解析を手掛けるメディカル・データ・ビジョン(MDV)は、電子カルテの情報の一部を患者がインターネットを通じて閲覧できるサービス「カルテコ」を始める。まず浜田病院(北九州市八幡西区)が22日から導入する予定。浜田茂理事長は「病気に関する情報を患者と共有し、患者との強固な信頼関係を築きたい」と期待を示した。
「カルテコ」で閲覧できるのは、医師の所見とレントゲン写真などの画像データを除く電子カルテの情報。会員登録したうえでカレンダーのページで医師の診察を受けた日を選ぶと、傷病名や検査結果、診療中に使われた薬、処置・手術内容、処方された薬などが表示される。
MDVは年内に浜田病院のほか、東北・信越地域を含め全国6病院でカルテコの導入を目指す。導入初年度に4億円以上の売り上げを見込んでいる。