三重県桑名市の駐車場に止めた軽乗用車から同市の会社員、坂場晶子さん(46)の遺体が見つかった事件で、三重県警は19日、死体遺棄の疑いで坂場さんの知人でトラック運転手、中山裕二容疑者(41)=同県四日市市茂福=を逮捕した。
県警によると、中山容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、「坂場さんを殺した」とも供述しているという。容疑者宅から坂場さんのものとみられるバッグが見つかっており、県警は強盗殺人容疑で調べる方針。中山容疑者は坂場さんに数十万円程度の借金があったという。
逮捕容疑は16日夜、駐車場に坂場さんの遺体を遺棄した疑い。県警は別の場所で殺害し、遺体を車に運んだとみて調べている。
坂場さんは連絡が取れなくなる直前の16日夜、中山容疑者と会う趣旨のメールを別の知人男性に送っていたことから、容疑者として浮上した。
坂場さんは16日夜、名古屋市内のアルバイト先を出た後、午後9時ごろ電話で次女に「あと5分。用事が終わったら帰る」と伝え、行方が分からなくなった。17日午後に桑名市の複合レジャー施設駐車場で、首を絞められて窒息死しているのが見つかった。車のキーや財布、携帯電話もなくなっていた。〔共同〕