年間2000~2500人が発症する小児がんの研究・治療に国内の医療機関が一体となって取り組む目的で、NPO法人「日本小児がん研究グループ」が設立された。これまで病名や地域ごとに分かれていた研究団体を一つにまとめ、連携を強化する。
水谷修紀理事長(東京医科歯科大名誉教授)らが20日、名古屋市で記者会見して発表した。
発表によると、日本小児がん研究グループには約160の大学病院や小児病院が参加。小児がんには白血病や脳腫瘍、神経芽腫などさまざまな種類があり、共同でがん細胞の検体を保管したり、検査体制などのインフラを共有したりして、効率的な治療を目指す。
水谷理事長は「小児がんは、国民がみんなで一緒に闘わなければならない病気。多くの人にこの病気について知ってほしい」と語った。〔共同〕