日本産科婦人科学会の専門委員会は20日までに、将来の妊娠や出産に備えて健康な女性が卵子を凍結保存することについて、基本的に推奨しないと決めた。今後、全国の産婦人科医などに周知していく。
最近は晩婚化の影響などで、若いうちに卵子を保存して将来に備えようと考える女性もいる。凍結保存では、卵子採取時に出血などのリスクが生じる点、将来の妊娠・出産を保証できない点などが指摘されている。専門委はこれらを考慮した。
やむを得ず実施する場合は、学会の登録医療施設ですべきだとした。
卵子の凍結保存を巡っては、日本生殖医学会が2013年、40歳以上の卵子採取は推奨できないなどの条件付きで、健康な女性にも認める指針をまとめている。