サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会の開催決定後の00年に日本サッカー協会元会長、故長沼健氏が南米サッカー連盟に礼金を払ったというスペインのスポーツ紙アスの報道について、W杯招致活動の中心だった日本協会の小倉純二名誉会長は20日、横浜市内で「ありえない話」と全面否定した。
小倉氏は「日韓共催は1996年に国際サッカー連盟(FIFA)理事会で投票もなしに決まった。00年になって謝礼を払うというのはおかしな話だし、長沼さんは98年に会長を退任している」と指摘。「長沼さんは『理事からお金を要求されても一切応じない。それで負けるなら仕方がない』と公にして招致活動をしていた」と強調した。
日本の招致委員会は海外の試合にW杯招致をアピールする広告看板を出していた。小倉氏は「その掲出料を各大陸連盟に払ったが、それは決算書に載せている」と説明した。