【ワシントン=川合智之】宇宙ベンチャーの米スペースXと米航空宇宙局(NASA)は28日午前10時半(日本時間午後11時半)ごろ、ケープカナベラル空軍基地(米フロリダ州)からロケット「ファルコン9」を打ち上げたが、何らかの不具合により約2分後に上空で爆発した。ロケットは千葉工業大学の観測カメラなどの物資を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ無人宇宙船ドラゴンを搭載していた。
昨年10月にも別の宇宙船を載せた宇宙ベンチャー、オービタル・サイエンシズ社のロケットが爆発した。米は2011年のスペースシャトル退役後、民間宇宙船にISS輸送を任せてきたが、相次ぐ失敗で輸送手段を失った。
ファルコン9は1、4月の打ち上げでは宇宙船の輸送に成功したが、1段目ロケットの再利用に向けた軟着陸試験に失敗。今回は3度目の軟着陸に挑む予定だった。