日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した6月の新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年同月比2.2%減の44万2631台と6カ月連続の前年割れとなった。4月の軽自動車税引き上げ前の駆け込み需要の反動で、軽自動車の販売が大きく落ち込んでいる。
軽自動車の6月の販売台数は前年同月比12.9%減の16万3256台と6カ月連続のマイナス。車種別では乗用車が16.5%減の12万5349台で6カ月連続減だったが、貨物車が2.0%増の3万7907台と6カ月ぶりに前年を超えた。軽のメーカー別ではスズキ(7269)が21.3%減、ダイハツ工業(7262)が7.4%減、ホンダ(7267)が11.4%減となった。4月の軽自動車税の引き上げ前の駆け込み需要の反動が続いている。
一方、6月の登録車の新車販売台数は前年同月比5.4%増の27万9375台と3カ月連続で前年を上回った。車種別では乗用車が4.6%増の23万9582台。消費増税後に大きく落ち込んだ昨年同月の販売数は上回ったものの「増税の反動減から回復したとはいいにくい」(自販連)という。一方商用車の普通トラックは11.5%増の1万5211台となるなど好調だった。
登録車のメーカー別ではトヨタ自動車(7203)が3.5%増、ホンダが4.2%減、日産自動車(7201)が2.0%増。販売の伸びが大きかったのは新型「ロードスター」や小型車「デミオ」の売れ行きが好調なマツダ(7261)で、67.9%増だった。
1~6月の新車販売台数(登録車と軽の合計)は、前年同期比11.0%減の267万6637台だった。軽自動車は15.4%減の104万5456台、登録車は7.9%減の163万1178台だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕