1日午前の東京外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落した。12時時点は1ドル=122円45~48銭近辺と前日17時時点に比べ21銭の円安・ドル高で推移している。最近の円高進行の反動で円が売られた。日本時間1日早朝に欧州連合(EU)によるギリシャへの金融支援が失効した。市場では5日のギリシャの国民投票以降に問題が先送りされたとの見方が広がっており「投資家のリスク回避の姿勢がやや和らぎ円を売り・ドルを買う動きが出た」(国内証券)と声が聞かれた。
10時前後の中値決済にかけて、国内輸入企業による円売り・ドル買いが出て円は下げ幅をやや広げた。
朝方から円売り・ドル買いが優勢だった。前日の海外市場で持ち高調整を目的とした円売り・ドル買いが進んだ流れを引き継いだ。日銀は8時50分に6月の全国企業短期経済観測調査(短観)を公表したが、円相場の反応は限定的だった。
9~12時の円の高値は122円41銭近辺、安値は122円61銭近辺で、値幅は20銭程度だった。
円は対ユーロで反発した。12時時点は1ユーロ=136円35~38銭近辺と同17銭の円高・ユーロ安で推移している。前日の海外市場でユーロが主要通貨に対して下落した流れを引き継いだ。
ユーロは対ドルで反落した。12時時点は1ユーロ=1.1133~37ドル近辺と同0.0035ドルのユーロ安・ドル高で推移している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕