昨年63人が死亡・行方不明となる噴火災害のあった御嶽山(長野、岐阜県)の麓の長野県王滝村で1日、犠牲者の慰霊と山の安全を願う開山式が開かれた。同県木曽町と岐阜県下呂市は同日、火口から約2キロの範囲まで登山できるよう入山規制を緩和した。
式は御嶽山の7合目に当たる王滝村田の原で開かれた。冒頭、参加者は犠牲者に黙とう。王滝村の瀬戸普村長は「行方不明者が再捜索で一日も早く家族の元に帰ることを願う。今回の噴火を踏まえ、地域でも火山活動を理解する仕組みをつくりたい」とあいさつした。
毎年、王滝村と木曽町の登山口で交互に開山祭を開いてきたが、噴火で多数の犠牲が出たため「開山式」と名前を改め、音楽演奏のイベントも自粛した。〔共同〕