自民党の谷垣禎一幹事長は4日、参院「1票の格差」是正に向けた選挙制度改革をめぐり、隣接選挙区を統合する「合区」に理解を示した。参院での各党の議論を踏まえ「そうしないと、なかなかボールを出せないところに来ていることは認めざるを得ない」と鳥取県境港市で記者団に述べた。
都道府県単位の選挙区を維持すべきだとする党内意見に関しては「人口の少ないところや、高齢化の進んでいるところの声が国会に届かないのはいけない。少しでも手当てしないといけない」と強調した。
党参院執行部は「鳥取・島根」「徳島・高知」の合区を含む定数「10増10減」案を軸に、他党と調整する方針を示している。〔共同〕