菅義偉官房長官は4日夜、都内のホテルで沖縄県の翁長雄志知事と約2時間会談した。菅長官は自民党若手議員の勉強会で、作家の百田尚樹氏が「沖縄の地元2紙はつぶさないとならない」などと発言したことについて陳謝した。両氏は米軍普天間基地(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題を巡り対話を続ける方針で一致した。
翁長氏によると、菅長官は自民党勉強会での発言について「ご迷惑をおかけした。申し訳ない」と謝罪したという。翁長氏は会談後、都内で記者団に「菅長官から話してもらえてよかった」と評価した。懸案の普天間基地移設問題には言及しなかったと説明し、「今後継続して話し合うことを確認した」と述べた。
菅官房長官との会談を終え、記者団の質問に答える沖縄県の翁長雄志知事(4日夜、東京都千代田区)=共同