牛丼大手3社で客数減が売上高の足を引っ張っている。6月の既存店売上高で吉野家ホールディングスの「吉野家」は前年同月比3.4%減、ゼンショーホールディングスの「すき家」は4.6%減と、ともに2カ月ぶりに減った。松屋フーズの「松屋」は客数減を実質値上げで補い、1%増収と7カ月連続のプラスだった。
3社の既存店売上高は5月に高単価メニューの発売でそろって増えたが、6月は新商品の効果が早くも後退したようだ。
「吉野家」は主力の牛丼を昨年末に値上げした影響で、既存店の客数が17.1%減と苦戦した。「すき家」も家族連れなどの集客が振るわず、客数が13.7%減と落ち込んだ。
「松屋」も一部店舗で牛丼を実質値上げした影響で、客数は6.8%減った。ただ、季節限定の高単価メニューが好調で、客単価は8.3%上昇して増収を維持した。客数の前年割れは「吉野家」が7カ月、「すき家」が11カ月、「松屋」が13カ月の連続となった。