経団連の榊原定征会長は6日の記者会見で、財政緊縮策に反対多数となったギリシャの国民投票に関して「軟着陸を期待していたので残念だ」と述べた。そのうえで「スペインやポルトガルなど欧州のほかの国に伝播(でんぱ)することを絶対に避けなければならない」と強調し、ギリシャとユーロ圏の対応を注視する考えを示した。
6日の日経平均株価はこの問題への警戒感から大幅に下げた。榊原氏は「ギリシャ経済の規模は世界経済の1%にも満たない。日本経済に直接影響を与える規模としては限定的だ」と指摘。「ギリシャの問題が原因で今後も株価が大きく下がることはないのではないか」と続けた。