九州電力は7日午後から、川内原子力発電所1号機(鹿児島県)で原子炉に核燃料の搬入作業を始める。4日間かけて施設内の貯蔵プールから157体の核燃料を運び込む。搬入後は、起動に向け原子力規制委員会の検査を受ける。
3日に核燃料搬入に必要な検査がすべて終わったため、6日から手順や人員配置などの確認を進めてきた。準備が終了し次第、貯蔵プールからクレーンを使って核燃料を原子炉に移動する。九電は「今後も安全を最優先に作業を行うとともに、国の検査に真摯かつ丁寧に対応し、再稼働に向けた安全確保に万全を期す」としている。
川内原発は2014年9月に全国の原発に先駆けて規制委の安全審査に合格。3月末から再稼働の最終手続きである使用前検査を受けてきた。8月中旬の再稼働を目指す。実現すれば、13年9月以来、国内で続いてきた稼働原発ゼロの状態が解消する。