7日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に反落した。12時時点では前日17時時点に比べ4銭円安・ドル高の1ドル=122円67~69銭近辺となっている。日経平均株価が大幅に上昇し、低リスク通貨の円を売りドルやユーロなどを買い戻す動きにつながった。貿易決済や海外送金に伴う国内輸入企業のドル需要もあったようだ。円売り一巡後は7日開催予定のユーロ圏首脳会議を見定めたいとの雰囲気が広がり、円相場はやや底堅くなっている。
麻生太郎副総理・財務・金融相が7日午前の会見で「ギリシャ経済が破綻となれば結構な騒ぎとなる」などと述べた。ただ、特段材料にはなっていない。9~12時の円の安値は1ドル=122円81銭近辺、高値は122円64銭近辺で値幅は17銭程度だった。
円はユーロに対しては続伸した。12時時点では前日17時時点に比べ52銭円高・ユーロ安の1ユーロ=135円36~40銭近辺となっている。ギリシャ懸念から円買い・ユーロ売りが先行した。その後は日経平均の上昇や対ドルでの円安をきっかけに円売り・ユーロ買いが優勢になり、135円67銭近辺まで上げ幅が縮小した。
ユーロはドルに対し続落した。12時時点では同0.0047ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1033~36ドル近辺となっている。ギリシャの債務問題を背景にしたユーロ売りが出た。〔日経QUICKニュース(NQN)〕