大分県杵築市で住宅が全焼し、4人が死亡した火災で、現住建造物等放火の疑いで逮捕された海上自衛隊1等海尉、末棟憲一郎容疑者(40)=広島県江田島市=が「油をまいて火を付けた」と供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。大分県警は、末棟容疑者と妻(42)との間で何らかのトラブルがあり、やりとりの中でかっとなって突発的に家の中にあった油をまいたとみて、詳しい動機を調べている。
県警幹部によると、末棟容疑者と妻の供述は大筋で一致している。妻は同容疑者が1階で火を付けるところを見た。
県警杵築日出署や消防は7日も現場を実況見分した。遺体は行方不明となっている末棟容疑者の5~14歳の4人の子供とみて、身元の確認も急ぐ。
同署によると、末棟容疑者は妻と息子5人、娘3人の10人家族。5日深夜に出火し、長女の悠佳梨さん(14)、四男の雅祐君(9)、次女の真由美さん(7)、五男の滋ちゃん(5)が行方不明になった。
杵築日出署は末棟容疑者を7日午後に送検する方針。〔共同〕