【イスラマバード=共同】アフガニスタンの情報機関、国家保安局は11日、東部ナンガルハル州で10日に外国部隊の無人機が武装グループを攻撃し、中東の過激派組織「イスラム国」(IS)のアフガン・パキスタン地域トップとされるハフィズ・サイード幹部と戦闘員ら計31人が死亡したと発表した。
ISはアフガンで影響力を増しつつあるが、最近では幹部の殺害が相次いでおり、組織にとって打撃となる可能性がある。
ISは今年1月、アフガンやパキスタンなどにまたがる地域を「ホラサン州」として領有すると一方的に宣言。アフガン・イスラム通信によると、同幹部はこの地域の「知事」に任命されていた。
報道によると、同幹部はパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の元司令官で、昨年10月、幹部5人と共にISのバグダディ指導者に忠誠を誓うと表明。TTPを離脱した。
アフガンでは、この地域の「副知事」とされたアブドルラウフ幹部が今年2月に米軍の攻撃で殺害されたほか、国家保安局は今月、地域報道担当とみられるシャヒドゥラ・シャヒド幹部も空爆で死亡したと発表した。