宮城県に大雨の特別警報が出されるなど記録的豪雨となった東北各地は10日夜から11日朝にかけて、仙台市が延べ41万人以上に一時、避難勧告を出すなど、多くの自治体で避難指示や避難勧告が出された。各地で川が氾濫したほか、宮城県大和町では住民が一時、孤立した。
仙台市の泉区で七北田川が氾濫。市は上流地域に避難指示を出したほか、青葉区や太白区などの一部地域で、川の氾濫や土砂災害の危険があるとして延べ約19万1千世帯約41万2千人に避難勧告を出した。
大和町では、町内の吉田川近くの一帯が浸水。住居に水が流れ込み、男女3人が取り残された。大和町は宮城県を通じて自衛隊に救助を要請し11日朝、自衛隊が3人を救助した。けがはないという。このほかにも救助を求める通報があり、確認を急いでいる。
大和町は10日夜、一部地域の542世帯1757人に避難指示を出した。同県富谷町や同県大郷町でも11日、避難指示を出した。
山形県最上町でも、町内を流れる最上小国川の一部で水があふれ、道路が冠水した。〔共同〕