【ソウル=加藤宏一】韓国大統領府は13日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が10月16日に米ワシントンでオバマ大統領と首脳会談を開くと発表した。核・ミサイル問題をはじめとする北朝鮮問題を協議するほか、日韓関係についても話題に上る可能性がある。大統領府によると、朴大統領が2013年2月に就任して以来、米韓首脳会談の開催は4回目となる。
大統領府の発表では今回の会談では米韓同盟の発展、北朝鮮問題での協調、北東アジアの平和と安全、繁栄に向けた協力のほか、グローバルパートナーシップの拡大などを協議する方針だ。米ホワイトハウスも12日、会談日程を発表した。
米韓首脳会談は当初、朴大統領が6月に訪米して開かれる予定だったが、韓国で感染が広がっていた中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の対応を優先するため、直前になって韓国側が延期を要請していた。
米韓の間では、9月3日に中国で開く抗日戦勝70周年記念式典への朴氏の出席問題が懸案になっている。今回、韓国政府が米韓首脳会談の日程を開催の2カ月以上前に確定し発表したのは、まず米国重視の姿勢を示す必要があったとして、朴氏が中国の式典に出席する可能性が高まったとの見方が韓国内で出ている。